高額報酬を与えすぎることは中小企業の衰退につながる

社員自身の能力を存分に発揮しながら働いてもらうには、報酬額を高くすることが効果的です。中小企業ならなおさらで、企業体力に反比例して高額報酬が支給される事実に社員は喜びを感じやすくなります。一見何も問題がなさそうに思える取り組みですが、中小企業の衰退につながる可能性も秘めています。

高額報酬が支給されることが当然のことのように社員が感じると、ハングリー精神が失われることが懸念されます。どんなに優秀な社員でも、自身の能力を向上させようとする気持ちが失われてしまえば現状以上の成長はあり得ません。それは中小企業のレベルの低下にもつながりやすくなるので、報酬額は高すぎないようにする必要があります。

入社時点では、中小企業の平均よりも少しだけ高額な報酬を支給しておくことが大切です。各社員の業績によって、徐々に報酬額を高くしていくのです。そうすることによって、より良い仕事をしようと社員が思うようになり中小企業のレベルも高まっていきやすくなります。